読書感想

kindle unlimitedで読めるおすすめ格闘技小説『餓狼伝』『東天の獅子』

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kindle unlimitedで無料で読める小説としておすすめするのは、『餓狼伝』と『東天の獅子』。小説のジャンルでは数少ない格闘技ものである。格闘技もので個人的にナンバーワンと思っているのが、夢枕獏作品である。理由としては格闘シーンの描写がすごいところ。絵ならばまだしも(絵ならば画力が必要であるが)文字で表現するのはなかなか難しいが臨場感や肉体のダメージなどが上手く表現されていると感じる。体感できる文章といったところである。やはり、作者が格闘技ファンであり実際の試合会場に足繁く通っておられるためと思われる。体験を通して表現することで読者にダイレクトに届く作風になるのだろう。

 

思わず最強を目指したくなる格闘技小説『餓狼伝』


餓狼伝 : I (双葉文庫)

主人公は特定の団体に属さず、最強を求めて戦いを続ける流浪の空手家(とはいえ流派に拘らず技術を習得するため古流柔術も取り入れる柔軟なスタイル)丹波文七。文七がプロレス、空手、古流柔術の強者に喧嘩を売ってゆく物語である。物語が進むにつれて、大きな団体の格闘技興業に巻き込まれたり、古流柔術の継承問題に関わったりしてゆく。

 

この物語はとりわけ格闘技についてまわるの「老い」と「若さ」、「努力」と「才能」との対立がよく描かれている。

最強を目指して修練を重ねるには時間がかかる。そのうち自分自身の体に老いがやってくる。また後ろからやってくる若く力に満ち溢れたライバルに勝てるのか?あるいは、才能を持たないものが努力のみで道を貫くことが可能なのか?

登場するキャラクターのそれぞれにかかってくる戦いにどう折り合いをつけてゆくのか?

立場は違えど思わず感情移入することになる熱い物語になっている。

 

柔道のはじまりは武闘派だった嘉納治五郎が活躍する『東天の獅子』


東天の獅子 第一巻 天の巻・嘉納流柔術 (双葉文庫)

嘉納治五郎といえば、講道館柔道の創設者であり、昭和の東京オリンピック開催についても知られる有名な人物である。

 

嘉納治五郎が柔道を創設する以前は、全国に古流柔術の各派があり各々個性のある技術を保有していた。そんな時代に古流柔術、剣術、棒術、薙刀術などの古武道の技術を集約し、これまで口伝で伝わってきた技術を理論により再構築し、だれでも習得できるシステムを目指して柔道を創設していった。そんな創成期の柔道の姿や古流各派の他流試合の風景など大河ドラマ的なスケールで描かれた物語となっている。

 

ちなみに講道館には、ブラジルのグレイシー一族に柔道(当時は柔術と名乗っていた)を伝え、グレイシー柔術の基礎を作った「前田光世」がいる。作者曰くこの物語は前田光世が主人公とのことだが、まだ登場していない。この進みの遅さも夢枕獏作品のあるあるで実に趣がある。

 

前田光世ことコンデ・コマを描いたマンガ『コンデ・コマ』(注意:無料対象外)


コンデ・コマ(1) (ヤングサンデーコミックス)

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是非この無料期間を逃さず楽しんでもらいたい。

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