読書感想

都市伝説好きにおすすめの本『Mの暗号』

フリーメーソン、M資金、旧日本軍特務機関と都市伝説好きが喜ぶネタが大集合

 

都市伝説ファンの方なら興味を持って読むことができる小説。

それが、柴田哲孝氏の『Mの暗号』である。

 

戦後の日本において、現実の巨額詐欺事件に利用されることになるM資金。浅野伽羅守・小笠原伊万里・武田菊千代・南部正宗の4人が隠された財宝を追う。彼らは戦中、M資金の元になる財産に関係してきた人物の子孫であった。

 

M資金とは?

M資金は、戦後GHQが占領後の日本政府から接収した財産をもとに現在も極秘で運用されていると噂される秘密資金である。M資金のMは、GHQ経済科学局の第二代局長であったウィリアム・マーカット少将の頭文字と言われるほか、ダグラス・マッカーサーの頭文字説。フリーメイソンのmasonのMであるとする説などがある。

 

亜細亜産業とは?

亜細亜産業は、昭和の実業家・フィクサーである矢板玄が設立した。矢板は戦時中、軍部の命令により中国に渡り、矢板機関という特務機関を率いて活躍したとされている。

この亜細亜産業が入っていた東京日本橋のライカビルに「日本金銀運営会」があった。日本金銀運営会には、国民から集めた金やダイヤモンドの一部が集められ、床下に莫大なの金やプラチナのインゴットが敷き詰められていたとの話がある。これがM資金の出所?

 

フリーメイソンとは?

都市伝説には必ずといって出てくる組織であるフリーメイソン。16世期後半から17世紀初めにできたとされる友愛団体。中世の石工組合が起源ともされる。世界各国にロッジと呼ばれる拠点がある。これらのロッジは、各所にて独立した運営がなされているようだ。この作品では4人の主人公が追うM資金を狙う敵として描かれている。

 

続編は『Dの遺産』

作者はノンフィクション作家としても活躍しており、戦後昭和史の裏側を丁寧に描いている。また、続編として、戦後日本銀行から消えたダイヤモンドを追跡する『Dの遺産』も書かれている。