読書感想

何かを『ぶっ壊す』と思ったときに読みたい『夢枕獏』先生の本たち

昔からアクション・伝奇・バイオレンスといったジャンルの物語が好きでした。やはり頭の中が慢性の中二病で侵されているのかもしれない。でも、仕事で嫌なことがあったりいろんなストレスをためている毎日では、現実逃避もしたくなるものです。そんな自分の嗜好にどストレートだったのが、夢枕獏先生の本たちでした。

餓狼伝(バキの板垣先生もマンガ化しているはぐれ空手家:丹波文七が最強を目指す物語)


新装 餓狼伝〈the Bound Volume 1〉 (FUTABA・NOVELS)

サイコダイバーシリーズ(人間の心に潜る特殊能力者と人ならざる者と闘う物語)


魔獣狩り(全12巻)合冊版 サイコダイバー合冊版 (祥伝社文庫)

陰陽師(平安時代に活躍した安倍晴明が怪異を解いてゆく物語)


陰陽師 (文春文庫)

キマイラ(幻獣:キマイラをその身に飼う少年が闘いに巻き込まれてゆく物語)


キマイラ (角川文庫) 1-20巻 新品セット

獅子の門(流浪の中国拳法の達人:羽柴彦六にかかわる若者たちが闘い成長する物語)


獅子の門1 群狼編 (光文社文庫)

などなど。

映像が目に浮かぶ文体

これら作品は作品を問わず読みやすさがあります。よく言えば、映像が頭に浮かぶような文章。悪く言えばマンガ的といったところでしょうか。(先生すみません)

でも読者に文章を映像化させることができるのは大変なことだと思うのです。実際、マンガ化やアニメ・映画化と映像になっている作品が多いです!というフォローを入れておきましょう。

男のロマン的な内容と暗い情熱

先生自身も格闘技大好きなため、闘いのシーンは描写が熱いです。強い主人公に負けることがないライバル達が盛りだくさんで出てくることが多く胸熱な展開が多いです。また闘いをメインとして物語が進むため、勝つものがいれば負けるものがいます。人間負けた時には相手に対する恨みや嫉妬といった暗い情熱がココロに生まれるもの。このドロドロしたどす黒い情念のようなものの表現が逆に良く思えます。

残念なのは、長くて終了しない物語が多い事

展開の途中で別の人の視点が入ってきたりすることが多く、別ルートでのお話が一冊の本で費やされているときがあります。ファンとしては様々な視点で物語が展開されて面白いのですが、はやく決着を見たい場合もありますね。

まとめ

・リアリティのある格闘技小説がお好きなら:餓狼伝(未完)、獅子の門(完結)

・伝奇ロマン的アクションがお好きなら:サイコダイバーシリーズ(完結)、キマイラ(未完)

・アクションは不要で古の呪術的な攻防がお好きなら:陰陽師

ざっくり分けるとこのような感じでしょうか。もちろん今回紹介した以外の作品(釣り、登山、将棋をテーマにした物語)も面白いですので、みなさまのお好みでお選びいただければと思います。